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野村 あすか 准教授
2024-02-08
児童・思春期を中心とした子どもたちが自分自身や自分を取り巻く環境をどのように捉えているのか、そして、不適応に陥っている、もしくはその兆候のある子どもたちの心の声を聴き支援へとつなげていくためにはどうしたらよいのかについて関心をもっています。
これまでには、臨床心理学の立場から、質問紙法、投影法、学校場面における行動観察といった多面的なアプローチを試み、海外の子どもとの比較も通して、日本における子どものウェルビーイング(心の健康)の様相を明らかにしてきました。今後は、子どものウェルビーイングの発達的変化や、発達障害など何らかのニーズのある子どものウェルビーイングの特徴を解明する研究なども進めながら、子どもや子どもを取り巻く環境への心理支援のあり方を考えていきたいと思っています。
主要論文・著作
- 野村あすか・松本真理子・鈴木伸子・稲垣美絢・坪井裕子・森田美弥子 (2019). 日本における外国人児童のウェルビーイングに関する研究―日本語能力との関連から― 学校メンタルヘルス,22,60-70.
- 野村あすか (2018). 日本の学校と子どもの実態 窪田由紀・平石賢二 (編) 心の専門家養成講座⑦ 学校心理臨床実践 ナカニシヤ出版, pp.39-47.
- 野村あすか・松本真理子 (2017). 子どもが捉える家族に関する研究動向と文献紹介<子ども研究ノート4> 児童心理, 2017年8月号臨時増刊, 130-136.
- 野村あすか (2015). 不登校を呈して来談した中学生女子の母親面接―“母親”として娘に寄り添うこと― 心理臨床―名古屋大学心理発達相談室紀要―, 30, 79-88.
- 野村あすか・松本真理子・坪井裕子・鈴木伸子・畠垣智恵・垣内圭子・大矢優花・森田美弥子 (2013). 文章完成法から見た日本とフィンランドの児童生徒の自己像と対人関係 心理臨床学研究, 31, 844-849.