お知らせNews

林 陽子 助教

2024-02-08

発達障害の特性がある方やそのご家族の支援を専門としています。これまでの研究では、完ぺき主義的なこだわりが強い自閉スペクトラム症の小中学生に焦点を当て、その支援プログラムを作成するというテーマに取り組みました。

乳幼児期の発達相談、療育センターや児童精神科外来等で臨床活動を行ってきましたが、最近では大学において学生相談や障害学生支援に携わっています。

発達障害のある大学生は、授業参加や課題への取り組み、対人関係、生活管理など様々な面において困難を経験しやすく、不安や抑うつ等、二次的なメンタルヘルスの問題を抱えやすいといわれています。一方で、障害特性含め自分の得意不得意を把握し、適切な環境調整が行われる場合、大きな困難なく大学生活を過ごし、本人に合う進路選択ができる学生とも出会ってきました。今後は、発達障害のある大学生の学生生活への適応や自己理解を促すための支援について検討していきたいと考えています。

主要論文・著作

  1. 林陽子(2016).こだわりが強い子どもへの支援―完ぺき主義が気になる子ども― 松本真理子・永田雅子(編) 心の発達支援シリーズ4 小学生・中学生 情緒と自己理解の育ちを支える 明石書店 pp.164-174.
  2. 和田浩平・林陽子(2015)高機能広汎性発達障害をもつ母親の心理的体験過程について.臨床心理学研究,33(2),138-149.
  3. 林陽子・岡田涼・谷伊織・吉橋由香・辻井正次(2012).広汎性発達障害における強迫関連症状に関する調査.児童青年精神医学とその近接領域.53(5),607-622.
  4. 林陽子・吉橋由香・田倉さやか・辻井正次(2010).高機能広汎性発達障害児を対象とした完全主義対応プログラム作成の試み,小児の精神と神経.50(4),407-417.

◀ 一覧へ戻る

このページの先頭へ戻る