著書紹介Book
周産期医療と“こころ”の支援

永田 雅子 編著/ 誠信書房/ 2025年5月出版
多様化する親子のはじまりを他職種で支える
永田 雅子 編著/ 誠信書房/ 2025年5月出版
不妊治療技術の進歩、出生前診断の複雑化、医療的ケア児の増加等、周産期医療の進歩とともに起こってきた“こころ”を巡る多様な課題に、医療従事者と心理職がどう向き合い、親子と家族をどう支えていくのかを、最前線から提起する。
目次
第1章 周産期のこころと親子のはじまりの支援
第2章 親になるということ-不妊治療をめぐって
第3章 赤ちゃんのリスクを知る-出生前診断
第4章 赤ちゃんの出会いと別れ-流産と死産
第5章 赤ちゃんが入院となるということ-新生児医療の場のなかで
第6章 リスクを抱えて退院となっていくこと-医療的ケア児
第7章 親子となるということ-COVID-19を超えて
第8章 精神疾患を抱えて親となるということ
第9章 社会的ハイリスクの家族の支援をつなぐ

外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活とウェルビーイング

児童生徒・教職員・家族を支える心理学(BL子どもの心と学校臨床8)
松本 真理子、野村 あすか / 遠見書房 / 2023年3月
新しく日本に暮らす外国にルーツをもつ子どもたちへの支援
未来につながる幸福のために
多様化、グローバル化、労働人口の減少など産業構造の変化を背景に増加傾向にある「外国人児童」。子どもたちは幸せなのでしょうか?親は子どもたちにどんな未来を歩ませたいと考えているのでしょうか?どんな夢や希望を持っているのでしょうか?
この本は、外国にルーツをもつ子どもたちの学校生活についての心理学的な調査や臨床心理支援をもとに、子どもたちの心のありようや現実を〈ウェルビーイング〉をキーワードに解き明かし、よりよい未来につながる提言を行ったものです。
子どもたちや保護者などの大規模調査や描画検査、心理検査を通して、子どもたちのこころの内面に迫った本書は、多くの教職員、支援者たちに読んでもらいたい1冊になりました。
主な目次
はじめに
第1部 子どもたちの学校生活は幸せだろうか──日本語能力・ウェルビーイング・国際比較
第1章 保護者の描く子どもの未来──子どもの幸福を願う親の心 松本真理子
第2章 QOL(クオリティ・オブ・ライフ)にみる学校生活の満足感──心理学的質問紙から見えること 野村あすか
第3章 描画に見る学校生活の実際──動的学校画に描かれた友達・先生そして自分 森田美弥子
第4章 対人葛藤場面における解決方法から見えること 鈴木伸子
第5章 国際比較にみる子どもたちの主観的幸福感──子どもたちの幸福感の国際比較:日本人・日本在住外国人・フィンランド人・モンゴル人 坪井裕子
第6章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から①──子どもたちにとって幸せとは 野村あすか
第7章 子どもたちの幸福感の国際比較:「文章完成法」から②──子どもにとって不幸せとは 二宮有輝
第2部 外国にルーツをもつ子どもたちを支える
第8章 スクールカウンセラーがみる子どもたちの日常 二宮有輝
第9章 子どもたちの学校生活をささえるチーム支援 飯田順子・岡安朋子
第10章 本当に発達障害児だろうか?──アセスメントの方法 島田直子
第11章 多文化を受け入れる教室を目指して──多文化を包摂する力の発達と教室の目標構造 中谷素之
第12章 フィンランドに住む外国にルーツをもつ子どもたちと学校生活──現地調査から 坪井裕子・松本真理子
現地報告:フィンランドから コロナ禍におけるフィンランドの外国にルーツをもつ児童の学校生活と日常 竹形理佳
親と子のはじまりを支えるー妊娠期からの切れ目のない支援とこころのケア

永田 雅子 編著 / 遠見書房 / 2022年12月
妊娠期からのこころのケアの実際と理論/産科領域から子育て支援の現場までを幅広くカバー
公認心理師基礎用語集改訂第3版

松本 真理子、永田 雅子 / 遠見書房 / 2022年5月
必携・必読のよくわかる国試対策キーワード集!大幅に改定をした第3版です。
モンゴル国における知能検査の開発

モンゴル国における知能検査の開発 – 子どもに寄り添った発達支援を目指して
永田 雅子、野邑 健二 / 名古屋大学心の発達支援研究実践センター編 2022明石書店,東京.