名古屋大学 心の発達支援研究実践センター

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モンゴル国における発達障害児支援研究活動報告

2022/11/24

モンゴル訪問報告

10月26日から31日に、モンゴル国立教育大学教員養成学部およびモンゴル国モンゴル国 国立医科学大学を訪問しました。本センターの永田センター長、野邑特任教授、横山特任助教の他に、本学医学部保健学科作業療法専攻の佐野美沙子助教にも同行いただきました。

今回の訪問期間中、モンゴル国立教育大学教員養成学部の開設100周年記念イベントが開催されました。

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モンゴル国 国立医科学大学から「国立医科学大学 80周年名誉勲章」が授与されました。 「国立医科学大学80周年名誉勲章」は、国立医科学大学80周年を記念し、モンゴルに おける教育、科学、医療分野で著しい功績を上げたことを評価し授与される勲章です。

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2022/06/16

モンゴル訪問報告

2022年6月6日から10日に、心の発達支援研究実践センター教員3名が、モンゴルを訪問しました。

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モンゴル国立教育大学学長O.ALTANGOOと会談。

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田中ビネー知能検査モンゴル版検査者養成研修会

2020/11/05

「田中ビネー知能検査モンゴル版」完成披露式典

名大トピックスに掲載されました。

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2020/10/19

10月19日付け毎日新聞朝刊に掲載

モンゴル初の知能検査(ビネーモンゴル版)開発についての記事が掲載されました。

» 概要資料(pdf)

2020/09/07

モンゴル国の研究成果が掲載されました。

「日本の研究.com」(バイオインパクト)にて、 下記の研究成果が掲載されました。
『モンゴル国で初めての子どもに対する知能検査の開発 ~ アジア発達障害児援研究 ~』
https://research-er.jp/articles/view/91729

2019/12/25

ベトナム 国際会議への出席(2019年11月28日〜29日)

 ベトナム教育省が主催した国際会議(The 2nd International Conference: Education for Students with Developmental Disorders)で発表をするため,心の発達支援研究実践センターの教員がハノイに訪問しました。センターとしてベトナムに訪問するのは,2018年11月,2019年3月,同年10月に続き,4回目となります。
 今回は,"Students with special needs in Japan: Developmental disorders underlying maladjustment"という演題で,日本での現状と,我々の取り組みについて発表しました。日本での文部科学省が実施した発達障害児に関する全国調査の結果を紹介し,我々の取り組みからは,自治体の5歳児健診を受診した子ども達について,5年生になったときの追跡調査の結果を報告しました。そして,発達障害児に対するサポートのあり方について,検討を加えました。本会議には欧米をはじめ,アジア諸国からも多数の国々から参加があり,2日間にわたって多数の演題が組まれていました。また,他国の研究者とも意見交換を行うことが出来ました。今後も,情報交換を積極的に行い,共同支援研究に繋げていきたいと考えています。

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2019/12/02

モンゴル訪問 報告(2019年11月10-16日)

2019年11月10日から16日に、心の発達支援研究実践センター教員2名が、モンゴルを訪問しました。

主たる目的は、開発中のモンゴル版田中ビネー知能検査に関する協議、作業です。

共同研究を行っているモンゴル教育大学の先生方と、ほぼ一週間大学にこもり、本調査の結果を踏まえて、モンゴル版の問題項目の決定とマニュアル作成のための正答基準協議を行いました。来年中に刊行できるよう、準備を進めていく予定です。

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モンゴル版田中ビネー知能検査に関する協議 @モンゴル国立教育大学

今回の滞在中、モンゴル国立大学心理学部の先生方と面談を行いました。

名大からは野邑と福元、モンゴル国立大学からはヒシグニャム教授(心理教育学科長)、ナラントゥーヤ先生、ボルドスレン先生、ドルジン先生が参加しました。

モンゴルにおける発達障害児支援や心理臨床の現状について情報交換を行い、今後の共同研究や研修会の開催などについて、継続して協議していくこととなりました。

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@モンゴル国立大学

訪問時には、11月にも関わらず零下20度まで下がる寒さでしたが、建物の中は大変暖かかく、その中で熱い議論が行われました。

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2019/11/20

ベトナム ハノイ訪問(2019年10月15日~19日)

発達障害児者への支援に関する国際研究ネットワークを広げることを目的として、心の発達支援研究実践センターの教員3名がベトナムのハノイを訪問しました。センターとしての訪問は、2018年11月と2019年3月に続き、3回目となります。

 今回の訪問の目的の一つは、国立精神衛生研究所(National Institute of Mental Health; NIMH,バクマイ病院とハノイ医科大学精神科から構成)の設立50周年を記念して開催された国際学会に参加することでした。児童青年精神医学の分科会において、名古屋大学からは日本における発達障害の疫学、発達障害児の早期発見と支援のしくみ、そして発達障害児のQOLに関する3題の発表を行いました。同分科会では、ベトナムをはじめとした海外における障害児支援の現状を把握することもできました。

 学会参加の他には、労働傷病兵社会問題省と国立特別教育センターを訪問し、発達障害児支援の現状や今後の課題などを共有しました。また、ハノイ医科大学精神科が連携している省立バクニン精神病院、および同大学と病院がフィールド研究を実施している小学校を訪問し、現在の研究内容を伺いました。ハノイ医科大学精神科と研究ミーティングでは、発達障害児の早期発見と支援に関する共同研究の方向性に関して、議論を進めることができました。

今後は引き続き、上記の機関との関係を深めながら、共同支援研究の計画を具体化していく予定です。

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国立精神衛生研究所50周年 国際学会での発表

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国際学会参加者

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労働傷病兵社会問題省にて

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国立特別教育センターにて

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省立バクニン精神病院の訪問

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バクニン省の小学校訪問

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ハノイ医科大学 研究ミーティング

2019/10/24

モンゴル訪問

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永田センター長が、高井次郎/教育発達科学研究科長、柴田好章/教育発達科学研究科副研究科長、大谷尚/教育発達科学研究科特任教授,、磯田文雄/アジアサテライトキャンパス学院長とアジアサテライトキャンパス(ASCI)入学式に参列するため、モンゴルを訪問しました。
それにあわせて、国立大学心理教育学科、教育研究所を訪問し、今後の連携について協議を行いました。
また、モンゴル国立教育大学と、共同開発中の田中ビネー知能検査モンゴル版の著作権にかかわる契約書を締結して帰国しました。

2019/09/26

内蒙古師範大学 訪問

 2019年9月18日-20日に中国内モンゴル自治区呼和浩特(フフホト)市にある、内蒙古師範大学を訪問した。

 今回の訪問は、共同研究を行っているモンゴル国立教育大学からの提案で実現したもので、以下のスタッフが参加した。

 名古屋大学:永田雅子(心の発達支援研究実践センター・センター長・教授)、野邑健二(同・特任教授)

 モンゴル国立教育大学:D.Odgerel(名古屋大学モンゴル国立教育大学こども発達共同支援センター・センター長)、Tseveendar(国際部・中国語通訳)

 9月18日(水):午前中に中部国際空港より出発し、夕方、内モンゴル自治区呼和浩特市に到着

 9月19日(木)

・午前9時30分より11時

 内蒙古師範大学心理学部関係スタッフと面談

 同大学側出席者:髙喜天(発展企画部・部長)、乌云特娜(心理学部・教授)、格根图雅(心理学部・准教授)、杨晓峰(心理学部・准教授)、馬永奇(国際部・日本語通訳)

 3大学からそれぞれ、大学の概要と、研究・活動内容の紹介が行われ、共同研究の方向性について、協議がなされた。

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・11時より11時30分

 同大学心理学部内の研究室視察

 脳波、NIRS、Eye movement trackerなどの実験機器があり、基礎的な心理学的研究が行われているとの説明を受けた。

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・14時より16時30分

 同大学心理学部教員および大学院生に対して、講演を行った。モンゴル国立教育大学Odogerel講師、名古屋大学の永田および野邑から、それぞれ30分程度、発達障害および関係する共同研究の内容について講演を行い、その後質疑応答を行った。大学院生からは、知能検査モンゴル版作成に伴う文化的差異や標準化の過程、発達障害の告知、学習への支援などについて、活発な質疑応答がなされた。

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9月20日(金) 呼和浩特市を午前中に出発し、同日夜名古屋に帰着。

2019/03/28

ベトナム ハノイ訪問(2019年3月11日~15日)

発達障害児者への支援に関する国際研究ネットワークを広げることを目的として、心の発達支援研究実践センターの教員5名がベトナムのハノイを訪問しました。センターとしての訪問は、2018年11月に続き2回目となります。

 今回は、労働傷病兵社会問題省、教育省、保健省(訪問順)の各機関において、担当者と発達障害児支援の現状や今後の方向性に関するより具体的な意見交換を行いました。また、ハノイ国立医科大学精神科では公開シンポジウムを開催し、ベトナムと日本における発達障害児支援の現状や課題を共有することができました。ハノイ国立医科大学およびハノイ国立教育大学では、今後の共同支援研究や連携の方向性に関する活発な議論もなされました。そのほか、ハノイ国立教育大学内にある特別支援センター、民間の療育機関である「かずおセンター」、インクルーシブ教育を行う小学校と特別支援学校とが併設されているビンミン小学校を視察し、担当者との面談を通して、発達障害児支援に携わる現場のニーズを明らかにすることができました。

 今後はこれらの機関との関係性をさらに深めながら、共同支援研究の方向性を具体化していく予定です。

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労働傷病兵社会問題省担当者との面談

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労働傷病兵社会問題省にて

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教育省担当者との面談

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教育省にて

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保健省担当者との面談

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保健省にて

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ハノイ医科大学精神科 公開シンポジウム

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ハノイ医科大学精神科 公開シンポジウム

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公開シンポジウム参加者

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ハノイ国立教育大学教員との面談

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ハノイ国立教育大学にて

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療育機関「かずおセンター」にて

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ビンミン小学校教員との面談

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ビンミン小学校にて

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ビンミン小学校 外観

2019/01/24

ベトナム ハノイ訪問(2018年11月27日~12月1日)

心の発達支援研究実践センターでは、2013年よりモンゴル国と共同で、発達障害児者の支援研究を行ってきましたが、この領域での国際研究ネットワークを広げるため、近年発達障害児者支援への関心が高まっているベトナム ハノイを訪問し、共同支援研究の可能性について調査してきました。

 ハノイでは、教育省、労働傷病兵社会省、保健省(訪問順)の各行政機関において、担当者と発達障害児支援の現状と今後の方向性について意見交換し、ハノイ国立法科大学、ハノイ国立医科大学精神科、ハノイ国立大学心理学部、ハノイ国立教育大学(訪問順)の各教員と共同支援研究の方向性について意見交換を行いました。また、ハノイ特別支援センター(聴覚障害および知的障害対象)の視察を行うなど、充実した成果を得ることができました。

 今後はさらにこれらの機関との関係性を深め、共同支援研究の方向性を見出していきたいと考えています。

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教育省担当者との面談

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労働傷病兵社会省担当者との面談

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保健省担当者との面談

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ハノイ国立法科大学教員との面談

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ハノイ国立医科大学精神科教員との面談

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ハノイ国立大学心理学部、ハノイ国立教育大学教員との面談

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ハノイ特別支援センター

2018/10/18

TB研修会

「田中ビネー知能検査Ⅴモンゴル版」開発のための研修会

2018年10月6-8日、モンゴル国立教育大学にて、「田中ビネー知能検査Ⅴモンゴル版」開発調査のための研修会が開催されました。

調査は、2018年10~12月、首都ウランバートルおよび地方5か所で、1歳から16歳の子ども800名に対して行います。担当する検査者および記録者の総数は、200名近くに及ぶ予定です。

今回の研修会は、ウランバートルと、フブスブル県で調査を担当する検査者および記録者、計113名を対象としています。なかには、800㎞離れたところから、車で1日かけて来てくださった方もいらっしゃいました。皆さま、モンゴル国の教育・医療・福祉などに携わっていらっしゃる方々です。

モンゴル国立教育大学の、デルゲルサイハン教員養成学部長の挨拶から始まった研修会は、野邑健二本学心の発達支援研究実践センター特任教授の挨拶、オドゲレル子ども発達共同支援センター長の全体説明の後、3つのグループに分かれて進められました。

3日間の研修会は、参加者である検査者・記録者をはじめ、講師をつとめてくださったモンゴル国立教育大学の先生方、スタッフのみなさまが、連日大変熱心に取り組んでくださり、無事終了することができました。

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2018/10/18

専門家向け研修会

「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」主催

研修会 『特別ニーズのある子どもへの支援とその方法』

「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」が主催する専門家向け研修会、「特別ニーズのある子どもへの支援とその方法」が、モンゴル国立教育大学で開催され、モンゴル国立教育大学教員およびモンゴル国内の学校教員、およそ100名が参加しました。

モンゴル国立教育大学からは、デルゲルサイハン教員養成学部長の挨拶の後、オドゲレル子ども発達共同支援センター長をはじめとした2題の講演がありました。

 本学からは、心の発達支援研究実践センターの永田雅子教授(「社会性の発達の支援―共同注意と遊び」)、金子一史教授(「落ち着きのない子どもの心理学的特徴」)、野邑健二特任教授(学校における「問題行動への対応」)が、それぞれ講演を行いました。講演後には、質疑応答や写真撮影等、参加者との交流もありました。

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2018/10/18

共同研究覚書締結

名古屋大学心の発達支援研究実践センターは、10月10日に、モンゴル国立教育大学教員養成学部と平成30年度の「モンゴル国における発達障害児支援に関する共同研究」に関する覚書を締結しました。

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2018/10/18

教育大臣賞受賞

野邑健二心の発達支援研究実践センター特任教授が、Tsedenbalyn Tsogzolmaaモンゴル国教育大臣より、「The Best Worker in Education Sector」を授与されました。この賞は、モンゴル国の教育分野における優秀な人材に贈られるものであり、このたびの受賞は、モンゴル国の子どもたちへの貢献を認められてのことだそうです。10月10日、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長より、証明書とバッジ、花束が手渡されました。

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2018/06/04

国際会議 (於:モンゴル国立教育大学)

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モンゴル国立教育大学にて5月4日と5日に開催された国際会議 The International Conferences on Effectiveness and Efficacy of Education に参加して,現在開発中であるモンゴル語版知能検査に関する研究発表を行いました(演題:Development of Intelligence Test for Children in Mongolia)。大変多くの反響があり,本研究プロジェクトへの期待の大きさが伺えました。

2018/05/10

モンゴル国立教育大学副学長との共同研究ミーティング(於:名古屋大学)

モンゴル国立教育大学より,4月27日ナランツェツェグ副学長とムンクバト教育研究科教員が名古屋大学に訪問されました。『名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター』のこれまでの活動と,今後の「モンゴル版田中ビネー知能検査」の開発計画,相談活動,共同研究の方針についてミーティングが行なわれました。

 さらに,永田雅子教授,金子一史教授,野邑健二特任教授,福元理英特任助教に,モンゴル国立教育大学の客員教員任命書が手渡されました。

 ミーティング終了後に『心の発達支援研究実践センターおよび心理発達相談室』の見学もされ,今後さらに協力して活動をすすめていくことが合意されました。

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2018/04/16

国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」

2018年4月13日

国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」

場所:モンゴル国立教育大学、名古屋大学(テレビ会議にて)

 心の発達支援研究実践センターは、4月13日、モンゴル国立教育大学と発達障害児支援に関する国際会議(テレビ会議)を実施しました。はじめに、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長および金井篤子心の発達支援実践センター長が挨拶され、モンゴル国立教育大学に訪問されているDr. Margaret A. Nygren 先生(アメリカ知的障害学会理事長)が基調講演「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」を行いました。その他、心のセンター野邑健二特任教授より「発達障害児の家族に対するペアレントトレーニング」、オドゲレル子ども発達共同支援センター長より「Assessment of children's intelligence at Child Development Support Center」、モンゴルの医療・教育の専門家より発達障害児の評価・治療・支援等に関する5題の発表がありました。

 日本・モンゴル・アメリカの三か国の発達障害児者支援の関係者が、テレビ会議で議論を深める試みは初めてのことです。今後もさまざまな形で積極的に交流をはかり、協力関係を深めていく予定です。

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» 概要資料(pdf)

2018/03/13

発達障害研修会を実施 (於:モンゴル)

3月6日 モンゴルにおいて、心の発達支援研究実践センター、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科の合同の発達障害研修会を実施しました。

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合同研修会参加者

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合同研修会ポスター

心の発達支援研究実践センターは3月6日、モンゴル国立教育大学内にて、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科との合同の発達障害研修会を実施しました。発表内容は、モンゴル国立教育大学1題(共同支援センター)、心のセンター2題(児童精神科および発達支援、臨床心理士)、医科大学3題(児童精神科、発達支援、心理アセスメント)でした。モンゴル国立教育大学のマンダホ学長が最初にあいさつし、教育省の特別支援教育担当官が臨席しました。モンゴル国立医科大学からは、精神科教授を始め、多くの関係者が参加しました。このような合同の研修会は初めての試みだったこともあり、大変好評で、今後もこのような活動を進めていく予定です。

2018/02/22

モンゴル国立教育大学教員との共同研究ミーティング(於:名古屋大学)

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モンゴル国立教育大学より,デルゲルサイハン教員養成学部長,オドゲレル子ども発達共同支援センター長,トンガ子ども発達共同支援センター教員,の3名が名古屋大学に訪問されました。1月22日~2月3日までのおよそ2週間,渡辺芳人理事との面談をはじめ、『名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター』の今後の相談活動や研究活動について,『モンゴル版田中ビネー知能検査』の今後の開発計画について,レクチャーおよびミーティングが行なわれました。デルゲルサイハン教員養成学部長,金井篤子名古屋大学心の発達支援研究実践センター長のもと,今後さらなる協力関係を深めていくことが合意されました。

2017/10/19

平成29年度モンゴル国立教育大学教員養成学部と共同研究に関する覚書締結

名古屋大学心の発達支援研究実践センターは10月6日にモンゴル国立教育大学教員養
成学部と平成29年度の「モンゴル国における発達障害児支援に関する共同研究」に関
する覚書を締結しました。
本覚書により、モンゴル国における発達障害児支援体制の構築を目指し、名古屋大学
モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センターを拠点として、以下の事業を行っ
ていきます。
(1)児童の認知発達能力を測定する検査ツールの開発
(2)子ども発達共同支援センターにおける臨床研究
(3)子どもの発達支援に関する専門家の育成及び啓発活動

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2017/06/20

「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」の開所1周年記念シンポジウムを開催

心の発達支援研究実践センターと大学院教育発達科学研究科は、2017年6月7日(水)モンゴル国立教育大学において、「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」の開所1周年記念シンポジウムを開催しました。名古屋大学から松尾清一総長、磯田文雄アジアサテライトキャンパス学院長、金井篤子心の発達支援研究実践センター長、モンゴル国立教育大学からムンフジャルガル学長、マンダホ教員養成学部長の臨席のもと、モンゴル国立教育大学教員およびモンゴル国内の特別支援教育教員約100名が参加しました。

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「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」はモンゴル国の子どもの発達に関する相談と研究のほか、支援人材の育成、モンゴル国における発達障害児の理解促進の拠点施設として、昨年(2016年)9月にモンゴル国立教育大学内に開所しました。シンポジウムでは、まず野邑健二特任教授およびモンゴル国立教育大学オドゲレル講師による、センターにおけるこの1年間の活動や研究成果の発表がありました。

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そのあと、ムンフジャルガル学長から、モンゴル国では現在、障害児教育に力を入れようとしており、国立教育大学は教員養成の要としてのその役割を果たす必要がある。名古屋大学との共同でこのように障害児の支援の試みが進んでいることを喜んでおり、今後名古屋大学との協力関係をますます深めていきたいと挨拶がありました

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松尾清一総長からは、現在世界では予想不可能なことが起こっており、その影響を受けているのは社会の弱者である。これにどのように対応し、世界をよくすることができるのか、そのひとつは教育である。モンゴル国立教育大学と名古屋大学がこのように教育を通じて協力することは世界をよくすることにつながる。世界の子どもたちの未来のために、今後センターの活動のますますの発展を期待すると挨拶がありました。

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シンポジウム後には、センターの活動の一環として、シンポジウム参加者を対象に発達障害について理解を深めるための研修会を実施しました。

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これらの活動を通じ、「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」はモンゴル国の、ひいては世界の子どもたちの未来に貢献していきます。

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2017/03/01

「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」の開所

2016年9月、モンゴル国における子どもの発達に関する相談と研究および支援人材の育成を行うセンターが、モンゴル国立教育大学に開設されました。このセンターは、名古屋大学とモンゴル国立教育大学が2013年より行っている「モンゴル国における発達障害児支援研究」の一環として開設されたものです。

2016年9月29日に、開設式が行われ、両大学関係者、モンゴルの教育、行政、発達支援関係者など約50名の参加がありました。式典では、タミルモンゴル国立教育大学副学長、金井篤子本学心の発達支援研究実践センターなどの挨拶の後、モンゴル教育大学学生による馬頭琴の演奏が行われました。当日の様子は現地マスコミに加えて。NHK でも報道されました。

センターの運営は、モンゴル国立教育大学教員養成学部の教員を中心としたモンゴル側スタッフと、名古屋大学心の発達支援研究実践センターの教員(臨床心理士・児童精神科医師)が協力して行っています。

センターの活動内容は、大きく以下の4つに分けられます。

(1)モンゴル国の子どもの発達やこころの問題に関する相談活動

 センターには、相談室およびプレイルームがあり、実際に発達やこころの問題に心配を持つ子どもとその家族への相談活動を行っています。相談活動は、名古屋大学スタッフがモンゴルを訪問して協働で実施しています。こうした相談活動を通じて、モンゴル国の子どもの発達やこころの問題を支援する専門家育成を行っています。

(2)モンゴル国における子どもの発達を評価するツールの開発

 子どもの発達を支援するためには、発達状況を正確に知ることが必要ですが、同国には子どもの発達を評価するツールがありません。我々は、日本で広く利用されている田中ビネー知能検査Ⅴのモンゴル版開発を行っています。

 2017年1月には、モンゴル教育大学の心理学や教育学を専門とする教員7名が訪日し、名古屋大学において、検査開発に関する集中ミーティングを行いました。

(3)モンゴル国における子どもの発達に関する共同研究の実施

 モンゴル国における子どもの発達に関する問題を把握するために、調査研究を行っています。2015-16年に、モンゴル国の小・中学校教員を対象としたアンケート調査を行いました。その結果、モンゴル国においても、支援が必要と考えられる児童・生徒は数多く認められ、その中には、多動、集中力欠如、対人トラブルなどの発達障害特性と関連すると思われる問題が含まれていることがわかってきました。今後、支援が必要な児童・生徒がどのくらいいて、どういった支援が必要であるのかなどを調査することを検討しています。

(4) モンゴル国における発達障害や子どものこころの問題に関する専門家養成・啓発活動

 2016年11月3-4日に、学校教員等を対象とした研修会を行いまいた。全国から約150名の参加があり、熱心に聴講して下さっている様子が印象的でした。

 研修会に合わせて、子どもの発達支援者向けの専門書を発刊しました。これはモンゴル教育大学と名古屋大学のスタッフが協働で執筆したもので、発達に支援が必要な子どもに対する発見・支援に関する実践的な内容が書かれているものです。

今後の予定

 2017年6月にセンター開設記念式典およびシンポジウムを開催します。その際には、モンゴル国の学校教員約150名を対象とした研修会を併せて開催する予定です。

2016/04/11

モンゴル国立教育大学教員養成学部と共同研究に関する覚書締結

心の発達支援研究実践センターはかねてより取り組んできた、モンゴル国における発達障害児支援の研究において、平成28328日、モンゴル国立教育大学教員養成学部と平成28年度における共同研究に関する覚書を交わしました。この覚書により、平成28年度1年間の研究活動として、以下の3つの研究プロジェクトを実施します。

この共同研究の成果の一部を6月開催の国際会議(於モンゴル国)で発表予定です。

 <平成28年度の共同研究内容>

(1)児童の認知発達能力を測定する検査ツールの開発

(2)学校現場における発達障害児に関する教員の意識調査

(3)発達障害児に対する相談活動のモデル実施

 モンゴル国立教育大学における覚書調印式の様子(於モンゴル国立教育大学)

 

共同研究プロジェクトメンバーとの記念写真(於モンゴル国立教育大学)

2016/01/04

国際会議(International Conference) 「モンゴル国と日本の発達障害児支援および特別支援教育に関する共同研究2016」

下記日程で国際会議を開催します。ご参加お待ちしています。
                                                                             
                                                                                                  

*どなたでも御参加できます。当日は通訳があります。

参加のお申込みは下記メールアドレスに119日迄にお願いします。  メールにはお名前・ご所属をご記載下さいますよう、お願いします。                   

お問い合わせ先:名古屋大学心の発達支援研究実践センター   e43195b@cc.nagoya-u.ac.jp (近藤) 

(TEL) 052-789-2658   

                                                                                                                                                                                                                        

日程:2016年1月20日(水)14:00~16:30
 
場所:経済学部 第1会議室208

                                                     

演題・発表者: モンゴル国立教育大学

                                                                                              

1.Issues in Inclusive education development in Mongolia

   D.Odgerel (Lecturer at MNUE, Teacher's school)

   N.Dulamjav (Director of the International Affairs Department, MNUE)

2. Preliminary results on survey research of SNE support in Mongolia

   D.Mandakh(Director of Teacher's School, MNUE)

   D.Odgerel (Lecturer at MNUE, Teacher's school)

   G.Byambatogtokh (Lecturer at MNUE, Teacher's school)

   T.Enkhmaa (Lecturer at MNUE, Teacher's school)

   D.Erdenechuluun(Lecturer at MNUE, School of Education studies)

   B.Oyunchimeg(Lecturer at MNUE, School of Natural Science)

3. Study on assessment criteria of Special Needs schools activities 

   D.Bayar (Director of "Ui tsai" Secondary school)

   O.Munkhtsetseg (Curriculum manager at Special School 63)

                                                                              

 名古屋大学
                                     
 1. Student behaviors teachers struggle to deal with:
    A comparison of Japan and Mongolia
 野邑健二(心の発達支援研究実践センター特任准教授)
 
 2.モンゴル国の特別支援学校における指導困難児に関する検討
 -発達障害児のアセスメントと支援に向けて-
 福元理英(心の発達支援研究実践センター特任助教)

» 概要資料(pdf)

2014/01/28

モンゴル国からお招きする先生の公開レクチャ-のご案内

講師:Dandi Odgerel (ダンディ オドゲレル)

    モンゴル国立教育大学 講師

第1回

日 時:2014年4月15日(火)19時~20時30分

場 所:名古屋大学教育学部

テーマ:モンゴル国の概要と教育制度

第2回

日 時:2014年4月16日(水)19時~20時30分

場 所:名古屋大学教育学部

テーマ:モンゴル国の特別支援教育と今後の課題

***講義は英語で行いますが、日本語訳の講義要旨を配布し、質疑応答は日本語で行います。 

***教室は決まり次第こちらのホームページでご連絡いたします。    

主催:名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター        

問い合わせ先: 名古屋大学発達心理精神科学教育研究センター

       Tel:052-789-2658 Fax: 052-789-2651

          mail:e43195b@cc.nagoya -u.ac.jp(近藤)

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