アジアにおける発達障害児支援研究Research

活動報告

ベトナム ハノイ訪問(2019年3月11日~15日)

2019-03-28

発達障害児者への支援に関する国際研究ネットワークを広げることを目的として、心の発達支援研究実践センターの教員5名がベトナムのハノイを訪問しました。センターとしての訪問は、2018年11月に続き2回目となります。

今回は、労働傷病兵社会問題省、教育省、保健省(訪問順)の各機関において、担当者と発達障害児支援の現状や今後の方向性に関するより具体的な意見交換を行いました。また、ハノイ国立医科大学精神科では公開シンポジウムを開催し、ベトナムと日本における発達障害児支援の現状や課題を共有することができました。ハノイ国立医科大学およびハノイ国立教育大学では、今後の共同支援研究や連携の方向性に関する活発な議論もなされました。そのほか、ハノイ国立教育大学内にある特別支援センター、民間の療育機関である「かずおセンター」、インクルーシブ教育を行う小学校と特別支援学校とが併設されているビンミン小学校を視察し、担当者との面談を通して、発達障害児支援に携わる現場のニーズを明らかにすることができました。

今後はこれらの機関との関係性をさらに深めながら、共同支援研究の方向性を具体化していく予定です。

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労働傷病兵社会問題省担当者との面談

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労働傷病兵社会問題省にて

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教育省担当者との面談

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教育省にて

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保健省担当者との面談

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保健省にて

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ハノイ医科大学精神科 公開シンポジウム

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ハノイ医科大学精神科 公開シンポジウム

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公開シンポジウム参加者

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ハノイ国立教育大学教員との面談

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ハノイ国立教育大学にて

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療育機関「かずおセンター」にて

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ビンミン小学校教員との面談

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ビンミン小学校にて

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ビンミン小学校 外観

ベトナム ハノイ訪問(2018年11月27日~12月1日)

2019-01-24

心の発達支援研究実践センターでは、2013年よりモンゴル国と共同で、発達障害児者の支援研究を行ってきましたが、この領域での国際研究ネットワークを広げるため、近年発達障害児者支援への関心が高まっているベトナム ハノイを訪問し、共同支援研究の可能性について調査してきました。

ハノイでは、教育省、労働傷病兵社会省、保健省(訪問順)の各行政機関において、担当者と発達障害児支援の現状と今後の方向性について意見交換し、ハノイ国立法科大学、ハノイ国立医科大学精神科、ハノイ国立大学心理学部、ハノイ国立教育大学(訪問順)の各教員と共同支援研究の方向性について意見交換を行いました。また、ハノイ特別支援センター(聴覚障害および知的障害対象)の視察を行うなど、充実した成果を得ることができました。

今後はさらにこれらの機関との関係性を深め、共同支援研究の方向性を見出していきたいと考えています。

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教育省担当者との面談

労働傷病兵社会省担当者との面談.png

労働傷病兵社会省担当者との面談

保健省担当者との面談.png

保健省担当者との面談

ハノイ国立法科大学教員との面談.png

ハノイ国立法科大学教員との面談

ハノイ国立医科大学精神科教員との面談.png

ハノイ国立医科大学精神科教員との面談

ハノイ国立大学心理学部、ハノイ国立教育大学教員との面談.png

ハノイ国立大学心理学部、ハノイ国立教育大学教員との面談

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ハノイ特別支援センター

TB研修会

2018-10-18

「田中ビネー知能検査Ⅴモンゴル版」開発のための研修会

2018年10月6-8日、モンゴル国立教育大学にて、「田中ビネー知能検査Ⅴモンゴル版」開発調査のための研修会が開催されました。

調査は、2018年10~12月、首都ウランバートルおよび地方5か所で、1歳から16歳の子ども800名に対して行います。担当する検査者および記録者の総数は、200名近くに及ぶ予定です。

今回の研修会は、ウランバートルと、フブスブル県で調査を担当する検査者および記録者、計113名を対象としています。なかには、800㎞離れたところから、車で1日かけて来てくださった方もいらっしゃいました。皆さま、モンゴル国の教育・医療・福祉などに携わっていらっしゃる方々です。

モンゴル国立教育大学の、デルゲルサイハン教員養成学部長の挨拶から始まった研修会は、野邑健二本学心の発達支援研究実践センター特任教授の挨拶、オドゲレル子ども発達共同支援センター長の全体説明の後、3つのグループに分かれて進められました。

3日間の研修会は、参加者である検査者・記録者をはじめ、講師をつとめてくださったモンゴル国立教育大学の先生方、スタッフのみなさまが、連日大変熱心に取り組んでくださり、無事終了することができました。

専門家向け研修会

2018-10-18

「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」主催

研修会『特別ニーズのある子どもへの支援とその方法』

「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」が主催する専門家向け研修会、「特別ニーズのある子どもへの支援とその方法」が、モンゴル国立教育大学で開催され、モンゴル国立教育大学教員およびモンゴル国内の学校教員、およそ100名が参加しました。

モンゴル国立教育大学からは、デルゲルサイハン教員養成学部長の挨拶の後、オドゲレル子ども発達共同支援センター長をはじめとした2題の講演がありました。

本学からは、心の発達支援研究実践センターの永田雅子教授(「社会性の発達の支援―共同注意と遊び」)、金子一史教授(「落ち着きのない子どもの心理学的特徴」)、野邑健二特任教授(学校における「問題行動への対応」)が、それぞれ講演を行いました。講演後には、質疑応答や写真撮影等、参加者との交流もありました。

共同研究覚書締結

2018-10-18

名古屋大学心の発達支援研究実践センターは、10月10日に、モンゴル国立教育大学教員養成学部と平成30年度の「モンゴル国における発達障害児支援に関する共同研究」に関する覚書を締結しました。

教育大臣賞受賞

2018-10-18

野邑健二心の発達支援研究実践センター特任教授が、Tsedenbalyn Tsogzolmaaモンゴル国教育大臣より、「The Best Worker in Education Sector」を授与されました。この賞は、モンゴル国の教育分野における優秀な人材に贈られるものであり、このたびの受賞は、モンゴル国の子どもたちへの貢献を認められてのことだそうです。10月10日、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長より、証明書とバッジ、花束が手渡されました。

国際会議 (於:モンゴル国立教育大学)

2018-06-04

モンゴル国立教育大学にて5月4日と5日に開催された国際会議 The International Conferences on Effectiveness and Efficacy of Education に参加して、現在開発中であるモンゴル語版知能検査に関する研究発表を行いました(演題:Development of Intelligence Test for Children in Mongolia)。大変多くの反響があり、本研究プロジェクトへの期待の大きさが伺えました。

モンゴル国立教育大学副学長との共同研究ミーティング(於:名古屋大学)

2018-05-10

モンゴル国立教育大学より、4月27日ナランツェツェグ副学長とムンクバト教育研究科教員が名古屋大学に訪問されました。『名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター』のこれまでの活動と、今後の「モンゴル版田中ビネー知能検査」の開発計画、相談活動、共同研究の方針についてミーティングが行なわれました。

さらに、永田雅子教授、金子一史教授、野邑健二特任教授、福元理英特任助教に、モンゴル国立教育大学の客員教員任命書が手渡されました。

ミーティング終了後に『心の発達支援研究実践センターおよび心理発達相談室』の見学もされ、今後さらに協力して活動をすすめていくことが合意されました。

国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」

2018-04-16

2018年4月13日

国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」

場所:モンゴル国立教育大学、名古屋大学(テレビ会議にて)

心の発達支援研究実践センターは、4月13日、モンゴル国立教育大学と発達障害児支援に関する国際会議(テレビ会議)を実施しました。はじめに、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長および金井篤子心の発達支援実践センター長が挨拶され、モンゴル国立教育大学に訪問されているDr. Margaret A. Nygren 先生(アメリカ知的障害学会理事長)が基調講演「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」を行いました。その他、心のセンター野邑健二特任教授より「発達障害児の家族に対するペアレントトレーニング」、オドゲレル子ども発達共同支援センター長より「Assessment of children’s intelligence at Child Development Support Center」、モンゴルの医療・教育の専門家より発達障害児の評価・治療・支援等に関する5題の発表がありました。

日本・モンゴル・アメリカの三か国の発達障害児者支援の関係者が、テレビ会議で議論を深める試みは初めてのことです。今後もさまざまな形で積極的に交流をはかり、協力関係を深めていく予定です。

» 概要資料(PDF)

発達障害研修会を実施 (於:モンゴル)

2018-03-13

3月6日 モンゴルにおいて、心の発達支援研究実践センター、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科の合同の発達障害研修会を実施しました。

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合同研修会参加者

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合同研修会ポスター

心の発達支援研究実践センターは3月6日、モンゴル国立教育大学内にて、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科との合同の発達障害研修会を実施しました。発表内容は、モンゴル国立教育大学1題(共同支援センター)、心のセンター2題(児童精神科および発達支援、臨床心理士)、医科大学3題(児童精神科、発達支援、心理アセスメント)でした。モンゴル国立教育大学のマンダホ学長が最初にあいさつし、教育省の特別支援教育担当官が臨席しました。モンゴル国立医科大学からは、精神科教授を始め、多くの関係者が参加しました。このような合同の研修会は初めての試みだったこともあり、大変好評で、今後もこのような活動を進めていく予定です。

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