アジアにおける発達障害児支援研究Research
活動報告
専門家向け研修会
2018-10-18
「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」主催
研修会『特別ニーズのある子どもへの支援とその方法』
「名古屋大学モンゴル国立教育大学 子ども発達共同支援センター」が主催する専門家向け研修会、「特別ニーズのある子どもへの支援とその方法」が、モンゴル国立教育大学で開催され、モンゴル国立教育大学教員およびモンゴル国内の学校教員、およそ100名が参加しました。
モンゴル国立教育大学からは、デルゲルサイハン教員養成学部長の挨拶の後、オドゲレル子ども発達共同支援センター長をはじめとした2題の講演がありました。
本学からは、心の発達支援研究実践センターの永田雅子教授(「社会性の発達の支援―共同注意と遊び」)、金子一史教授(「落ち着きのない子どもの心理学的特徴」)、野邑健二特任教授(学校における「問題行動への対応」)が、それぞれ講演を行いました。講演後には、質疑応答や写真撮影等、参加者との交流もありました。
共同研究覚書締結
2018-10-18
名古屋大学心の発達支援研究実践センターは、10月10日に、モンゴル国立教育大学教員養成学部と平成30年度の「モンゴル国における発達障害児支援に関する共同研究」に関する覚書を締結しました。
教育大臣賞受賞
2018-10-18
野邑健二心の発達支援研究実践センター特任教授が、Tsedenbalyn Tsogzolmaaモンゴル国教育大臣より、「The Best Worker in Education Sector」を授与されました。この賞は、モンゴル国の教育分野における優秀な人材に贈られるものであり、このたびの受賞は、モンゴル国の子どもたちへの貢献を認められてのことだそうです。10月10日、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長より、証明書とバッジ、花束が手渡されました。
国際会議 (於:モンゴル国立教育大学)
2018-06-04
モンゴル国立教育大学にて5月4日と5日に開催された国際会議 The International Conferences on Effectiveness and Efficacy of Education に参加して、現在開発中であるモンゴル語版知能検査に関する研究発表を行いました(演題:Development of Intelligence Test for Children in Mongolia)。大変多くの反響があり、本研究プロジェクトへの期待の大きさが伺えました。
モンゴル国立教育大学副学長との共同研究ミーティング(於:名古屋大学)
2018-05-10
モンゴル国立教育大学より、4月27日ナランツェツェグ副学長とムンクバト教育研究科教員が名古屋大学に訪問されました。『名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター』のこれまでの活動と、今後の「モンゴル版田中ビネー知能検査」の開発計画、相談活動、共同研究の方針についてミーティングが行なわれました。
さらに、永田雅子教授、金子一史教授、野邑健二特任教授、福元理英特任助教に、モンゴル国立教育大学の客員教員任命書が手渡されました。
ミーティング終了後に『心の発達支援研究実践センターおよび心理発達相談室』の見学もされ、今後さらに協力して活動をすすめていくことが合意されました。
国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」
2018-04-16
2018年4月13日
国際会議「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」
場所:モンゴル国立教育大学、名古屋大学(テレビ会議にて)
心の発達支援研究実践センターは、4月13日、モンゴル国立教育大学と発達障害児支援に関する国際会議(テレビ会議)を実施しました。はじめに、モンゴル国立教育大学のデルゲルサイハン教員養成学部長および金井篤子心の発達支援実践センター長が挨拶され、モンゴル国立教育大学に訪問されているDr. Margaret A. Nygren 先生(アメリカ知的障害学会理事長)が基調講演「Approaching Intellectual Disability: Research, Policy and Practice」を行いました。その他、心のセンター野邑健二特任教授より「発達障害児の家族に対するペアレントトレーニング」、オドゲレル子ども発達共同支援センター長より「Assessment of children’s intelligence at Child Development Support Center」、モンゴルの医療・教育の専門家より発達障害児の評価・治療・支援等に関する5題の発表がありました。
日本・モンゴル・アメリカの三か国の発達障害児者支援の関係者が、テレビ会議で議論を深める試みは初めてのことです。今後もさまざまな形で積極的に交流をはかり、協力関係を深めていく予定です。
発達障害研修会を実施 (於:モンゴル)
2018-03-13
3月6日 モンゴルにおいて、心の発達支援研究実践センター、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科の合同の発達障害研修会を実施しました。
合同研修会参加者
合同研修会ポスター
心の発達支援研究実践センターは3月6日、モンゴル国立教育大学内にて、モンゴル国立教育大学、モンゴル国立医科大学精神科との合同の発達障害研修会を実施しました。発表内容は、モンゴル国立教育大学1題(共同支援センター)、心のセンター2題(児童精神科および発達支援、臨床心理士)、医科大学3題(児童精神科、発達支援、心理アセスメント)でした。モンゴル国立教育大学のマンダホ学長が最初にあいさつし、教育省の特別支援教育担当官が臨席しました。モンゴル国立医科大学からは、精神科教授を始め、多くの関係者が参加しました。このような合同の研修会は初めての試みだったこともあり、大変好評で、今後もこのような活動を進めていく予定です。
モンゴル国立教育大学教員との共同研究ミーティング(於:名古屋大学)
2018-02-22
モンゴル国立教育大学より、デルゲルサイハン教員養成学部長、オドゲレル子ども発達共同支援センター長、トンガ子ども発達共同支援センター教員、の3名が名古屋大学に訪問されました。1月22日~2月3日までのおよそ2週間、渡辺芳人理事との面談をはじめ、『名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター』の今後の相談活動や研究活動について、『モンゴル版田中ビネー知能検査』の今後の開発計画について、レクチャーおよびミーティングが行なわれました。デルゲルサイハン教員養成学部長、金井篤子名古屋大学心の発達支援研究実践センター長のもと、今後さらなる協力関係を深めていくことが合意されました。
平成29年度モンゴル国立教育大学教員養成学部と共同研究に関する覚書締結
2017-10-19
名古屋大学心の発達支援研究実践センターは10月6日にモンゴル国立教育大学教員養
成学部と平成29年度の「モンゴル国における発達障害児支援に関する共同研究」に関
する覚書を締結しました。
本覚書により、モンゴル国における発達障害児支援体制の構築を目指し、名古屋大学
モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センターを拠点として、以下の事業を行っ
ていきます。
(1)児童の認知発達能力を測定する検査ツールの開発
(2)子ども発達共同支援センターにおける臨床研究
(3)子どもの発達支援に関する専門家の育成及び啓発活動
「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」の開所1周年記念シンポジウムを開催
2017-06-20
心の発達支援研究実践センターと大学院教育発達科学研究科は、2017年6月7日(水)モンゴル国立教育大学において、「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」の開所1周年記念シンポジウムを開催しました。名古屋大学から松尾清一総長、磯田文雄アジアサテライトキャンパス学院長、金井篤子心の発達支援研究実践センター長、モンゴル国立教育大学からムンフジャルガル学長、マンダホ教員養成学部長の臨席のもと、モンゴル国立教育大学教員およびモンゴル国内の特別支援教育教員約100名が参加しました。
「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」はモンゴル国の子どもの発達に関する相談と研究のほか、支援人材の育成、モンゴル国における発達障害児の理解促進の拠点施設として、昨年(2016年)9月にモンゴル国立教育大学内に開所しました。シンポジウムでは、まず野邑健二特任教授およびモンゴル国立教育大学オドゲレル講師による、センターにおけるこの1年間の活動や研究成果の発表がありました。
そのあと、ムンフジャルガル学長から、モンゴル国では現在、障害児教育に力を入れようとしており、国立教育大学は教員養成の要としてのその役割を果たす必要がある。名古屋大学との共同でこのように障害児の支援の試みが進んでいることを喜んでおり、今後名古屋大学との協力関係をますます深めていきたいと挨拶がありました。
松尾清一総長からは、現在世界では予想不可能なことが起こっており、その影響を受けているのは社会の弱者である。これにどのように対応し、世界をよくすることができるのか、そのひとつは教育である。モンゴル国立教育大学と名古屋大学がこのように教育を通じて協力することは世界をよくすることにつながる。世界の子どもたちの未来のために、今後センターの活動のますますの発展を期待すると挨拶がありました。
シンポジウム後には、センターの活動の一環として、シンポジウム参加者を対象に発達障害について理解を深めるための研修会を実施しました。
これらの活動を通じ、「名古屋大学モンゴル国立教育大学子ども発達共同支援センター」はモンゴル国の、ひいては世界の子どもたちの未来に貢献していきます。