名古屋大学 心の発達支援研究実践センター

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担当教員

鈴木健一(すずきけんいち) 教授

博士(心理学)

心理臨床の実戦にあって、私は、どのような関わり方が相手の心を出来る限り正確に理解できるのか、そして、少しでもその人が生きやすい人生となるにはどのような関わり方をすればよいのか、さらには、どのような要因が人の変化・成長を促すのか等について、興味と関心を抱き、精神分析の概念を用いた研究をおこなっています。

これまで、筋ジストロフィー患者、不登校の青少年やその保護者、犯罪被害者とその家族、海外在住の日本人、スクールカウンセラーとして出会った児童・生徒といった人たちと対話をしてきました。現在は、学生相談を利用する学生やピア・サポートに従事している学生ボランティアとの対話が中心になっていますが、このような人たちとの心理臨床実戦を通して、人と人との関係性のあり方、中でも特に、二人の間で生き生きとした関係性をいかにして構築するかが重要であることを指摘してきました。

これからも、このような生き生きとした関係性によって人が変化し、成長していくことを探究していきたいと思っています。

主要論文・著作

  1. 鈴木健一 2016 学生相談における夢の臨床的利用による現実検討能力の育み 学生相談研究, 35, 2, 107-117.
  2. 鈴木健一 2016 学生相談と精神分析(1)─解釈とユーモア─ Psychoanalytic Frontier(京都精神分析心理療法研究所紀要)1, 15-24.
  3. 今江秀和・鈴木健一 2015 交通事故加害者となった学生への支援に関する一考察 学生相談研究 34, 2, 124-133.
  4. 鈴木健一 2009 ニューヨークを中心としたアメリカの学生相談の現状について─統計資料と精神分析の視点を通して─ 学生相談研究 29, 3, 273-284.
  5. 安田道子・鈴木健一(編著) 2016 心の発達支援シリーズ6「大学生:大学生活の適応が気になる学生を支える」 明石書店
  6. ブレッシュナー(著)鈴木健一(監訳) 2018 夢のフロンティア─夢・思考・言語の二元論を超えて─  ナカニシヤ出版
  7. ビューチュラー(著)川畑直人・鈴木健一(監訳) 2009 精神分析臨床を生きる─対人関係学派からみた価値の問題─ 創元社

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