名古屋大学 心の発達支援研究実践センター

English

担当教員

酒井貴庸(さかい たかのぶ) 特任助教(教育発達科学研究科所属)

専門分野

 臨床心理学・応用行動分析学

 

現在、文部科学省事業「発達障害に関する教職員育成プログラム開発事業」に携わっています。事業では、大学の教員養成段階における発達障害に関する専門的・実践的な知識・技能を習得するためのプログラムの開発を行っています。

 

研究課題

特別支援教育に関する研究

 特に、高等学校における特別支援教育の推進を目的とし、教育工学の観点から教職員対象の研修プログラムの開発を試みています。発達障害をもつ方への支援には、周囲の理解が重要であるとされ、国内外において研修会や講演会、心理教育による介入研究が実施されています。しかし、これら研修会などの参加者がどの程度の知識を得て、得た知識がどのような効果をもたらすのかについては、客観的に明らかにされていないのが現状です。そこで、研修会などの前後における参加者の知識量を測定し、研修会自体の目的が達成されているか、参加者の知識量の変化が他の変数にどのような影響をもたらすのか、について研究を進めています。知識量の変化による効果を客観的に明らかすることで、有効な研修カリキュラムの構築、研修効果の再現性に寄与すると考えています。

 

発達障害の障害特性に関する知識尺度に関する研究

 発達障害の障害特性についての知識の程度を客観的に測定するための尺度開発を試みています。特別支援教育の推進に重要とされている「発達障害の理解」という言葉は、発達障害の障害特性について理解しているという意味だけではなく、発達障害をもつ方への適切な支援方法を理解しているという意味を含めて使われることもあります。しかし、適切であるとされている支援方法は様々あり、ある支援方法が適切であるか否かは、環境や利用できるサポート資源、個人の障害特性によって異なります。そのため、「発達障害の理解」を「障害特性についての知識」と「支援方法についての知識・技能」に分けて考え、現在は「障害特性についての知識」に焦点をあて、項目反応理論を用いて尺度開発を試みています。

 

 

所属学会

日本教育工学会

日本教育心理学会

日本行動分析学会

日本児童青年精神医学会

日本自閉症スペクトラム学会

日本特殊教育学会

日本認知・行動療法学会

 

主要論文・著作

  1. 酒井貴庸・坂野雄二 2011 高等学校における特別支援教育の現状と課題.北海道医療大学心理科学部心理臨床・発達支援センター研究,7,1‐9.
  2. 酒井貴庸・設楽雅代 2012 広汎性発達障害児の問題行動軽減を目的とした学校場面における応用行動分析の適用.心理治療と心理教育 情緒障害児短期治療施設研究紀要,23,17‐24.
  3. 西郷達雄・酒井貴庸・金澤潤一郎・小川さやか・田山淳・調 漸 2011 発達障害の大学生に対応する大学教員への研修プログラムの開発と検討 財団法人大同生命厚生事業第16回地域保健福祉助成報告書,269-273.
  4. 酒井貴庸・脇田貴文・設楽雅代・金澤潤一郎・坂野雄二・園山繁樹 印刷中 自閉性スぺクトラム障害の障害特性に関する知識尺度(Literacy Scale of Characteristics of Autistic Spectrum Disorder:LS-ASD)の開発 自閉症スペクトラム研究

▲このページのトップに戻る