名古屋大学 心の発達支援研究実践センター

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担当教員

野邑健二(のむらけんじ) 特任教授

児童精神医学を専門にしています。

総合病院精神科での児童外来、障害児者専門施設での発達障害児・者の診療に携わった後、名古屋大学附属病院に開設された児童精神科(親と子どもの心療科)に5年ほど在籍し、平成19年7月より現職に赴任しました。

今までは臨床中心のスタンスで、発達障害と情緒障害をそれぞれあまり偏らずに診療してきました。そうした中で、近年の発達障害への関心の高まりと需要(受診者の急激な増加)の増大を強く感じてきました。特別支援教育、発達障害者支援法の開始と同時期に、今回、発達障害への支援についてのプロジェクトに携わることになったのは社会的な関心の高まりの反映であり、責務の大きさを痛感しています。

プロジェクトでは、学童期に問題となることの多い高機能の発達障害児の問題について、早期発見・対応、教育の場での支援、療育法、専門家養成といった幅広い側面からアプローチしていきたいと考えています。

そのほかに、発達障害の家族の精神的問題に関心を持っており、広汎性発達障害の母親の抑うつについての研究等を行っています。

主要論文・著作

  1. 野邑健二,本城秀次:双生児・同胞研究からみた自閉症の成因.臨床精神医学,32(11);1353‐1356,2003.
  2. 野邑健二:アスペルガー障害と解離.精神科治療学,22(4);381-386,2007.
  3. 野邑健二:広汎性発達障害児の不登校,本城秀次監修 野邑健二・金子一史・吉川徹編:子どもの発達と情緒の障害,岩崎学術出版社,東京,228-238,2009.
  4. 野邑健二、金子一史、本城秀次、吉川徹、石川美都里、松岡弥玲、辻井正次 : 高機能広汎性発達障害児の母親の抑うつについて.小児の精神と神経誌,50(4);429-438,2010.
  5. 野邑健二:親子通園療育の意義と効果―おひさまの実践からー.乳幼児医学心理学研究,20:109-113,2011.
  6. 野邑健二:家族への支援の重要性,本城秀次、野邑健二編集:発達障害児の家族支援.発達障害医学への進歩,診断と治療社,24:1-6,2012.
  7. 野邑健二、岡田香織:愛知県蟹江町における5歳児健診―気づきを得るためにー.小児科臨床,66:405-414,2013.

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