名古屋大学 心の発達支援研究実践センター

English

担当教員

金子一史(かねこひとし) 准教授

名古屋大学大学院教育学研究科 博士(教育学)
» 研究室ホームページ

現在は,以下のテーマに取り組んでいます.1つめは,産後うつ病および産後愛着障害の地域における効果的な援助方法の開発です.産後に子育てに困難を抱えている養育者に対して,どのような援助が効果的なのか,県内の保健センターと協同研究を行っています.

2つめは,近赤外線分光法を用いた母親と乳児の相互作用の検討です.近赤外線分光法(Near infrared spectroscopy: NIRS)は,生体に無害な光を頭皮にあてることで,脳の血流量を測定します.これまでは,成人の認知機能を対象とした基礎的な研究を行ってきました.今後は,母子相互作用について,脳機能イメージングの手法を用いて検討する計画です.更に将来的には,自閉症やアスペルガー症候群,AD/HD(注意欠陥/多動性障害)など,発達に偏りのあるの子ども達に対象を広げて,検討していく予定です.

3つめは,児童期青年期のメンタルヘルスに関する日本とフィンランドとの国際比較です.インターネット依存,ネットいじめ,自傷行為,ひきこもりなどの児童青年期の心理的問題について,発達心理精神科学教育研究センターに客員教授として赴任していたフィンランドTurku大学のSourander教授と,国際協同比較研究を開始しました.

主要論文・著作

  1. Kaneko H. & Honjo S. (2014) The Psychometric Properties and Factor Structure of the Postpartum Bonding Questionnaire in Japanese Mothers. Psychology, 5, in press.
  2. Skokauskas N, Kaneko H, Honjo S, Frodl T. (2013) Neuroimaging markers for the prediction of treatment response to Methylphenidate in ADHD. European Journal of Paediatric Neurology, 543-551.
  3. Ito H, Yamauchi H, Kaneko H. et al. Prefrontal overactivation, autonomic arousal, and task performance under evaluative pressure: a near-infrared spectroscopy (NIRS) study, Psychophysiology, 2011; 48, 1563-1571
  4. Kaneko H, Yoshikawa T, Nomura K. et al. Hemodynamic changes in the prefrontal cortex activation during digit span test: A near-infrared spectroscopy study. Neuropsychobiology, 2011; 63, 59-65.
  5. 金子一史・本城秀次 2009 親の精神障害が児の早期発達に及ぼす影響 精神科治療学,24(5),569-574.
  6. 金子一史他 2008 母親の抑うつと母親から子どもへの愛着に関する縦断研究-妊娠中期から産後1ヶ月まで- 児童青年精神医学とその近接領域,49,497-508.
  7. Kaneko H, Honjo S, Murase S. et al. A psychotherapeutic approach to a case of syndrome of periodic ACTH and ADH discharge. Japanese Journal of Child & Adolescent Psychiatry, 2006, 47(Supplement) 50-56.

▲このページのトップに戻る